晴れてもくもり

正月三が日の沖縄は日本晴れのいい天気で、初もうでに出かけた方は好天にあやかって「今年もいいことがたくさんありますように」と神様へ願掛けをしたことでしょう。

しかし、正月の松の内が明けない6日から日にちを待たず、相次いで米軍のヘリが民間地域へ不時着するニュースが飛び交った。

いずれも大きな事故にはつながらなかったものの、緊急事態のマニュアルでは、計器に異常を示す警告ランプなどが点灯した場合には速やかに着陸することとなっているらしいので、着陸する場所を選択するのにほとんど判断の時間はないと思われる。

そうなると、訓練地域が密接している沖縄全体がまさに緊急着陸「できる」場所として運用されているという実態が浮かび上がる。

近隣には住民がいる。狭い沖縄で、ひとけがなく、緊急判断でも安全着陸できる平地がどれくらいあるかという現実問題と照らしても、ヘリの緊急着陸一つとっても県民には「もしも」という命の不安がどうしてもつきまとってしまうのである。

本当の空は晴れていても、

県民の気持ちはどんよりした曇りだ。

基地への不安がある限り、解決する責任が放置される限り、それはまた続いていく。