沁みこませておくもの

大臣という重責職にありながら、自ら発した言葉の軽さに気が付かず、しかも「上から目線」という評価まで下されてしまい、ついには辞任して責任を取ることになった方がいる。その一連の騒動で、言論の府の運営にもまたもや大きな支障をきたした。

今までにも、言葉以外の自己責任によって大臣や政務三役が辞任に追い込まれた例がいくつもあるのに、「他山の火事」という認識でしかないのか、残念なことにそういう責任を取らされる大臣や政務三役が続いている。

一般的に考えてみても、大臣ともなれば、その一挙手一投足、一言一句に注目が集まるのは必至。大臣の質にかなう見識と人柄かどうか、着ているものや趣味趣向にすら大きく注目が集まる。それなりの特別の地位にいる方だけに、ことの顛末の自己責任の取り方についても非常に厳しく求められるものだということからみても、現実は冷酷ですらある。

だが国民は、顛末による単なる政治家の引き下ろしを求めているのではないだろう。

「責任ある立場にいる方は言動には十分に配慮熟慮しながら誠実に職務を遂行ほしい」そういう叱咤激励の思いをもって、見守っているのではないだろうか。

公明正大。政治家や公務員が襟を正すのはやはり自分自身。

「人の振り見て我が振り直せ」という心がけを常に磨いておくしかない。

公務についているものは、役職の違いに関わらずそれが肝要なのだと、心に沁みこませておかなければならないのである。