那覇市にある海上自衛隊基地で第五航空群の周年式典が挙行された。
今だに第二次大戦の爪痕が残る沖縄。
米軍は占領下に置いた基地のみならず、戦後の1950年代基地拡張政策を強権力でもって断行。
『島ぐるみ闘争』と呼ばれるに広がった米軍と住民側との激しい衝突は、今も多くの県民の記憶に色濃く残っているだろう。
1972年5月15日。
悲願の祖国復帰を果たした沖縄県民が目の当たりにしたのは、基地の整理統合が行われて米軍が退去した基地にやって来た日本国の自衛隊の姿であった。
悲しいかな、そこに近い過去に凄惨を極めたあの戦争の影を重ねてしまったがために、しばらくのあいだは自衛隊に対する様々な排斥的行為があった。
昨今は時間の流れと共に自衛隊に対する県民感情も次第に落ち着いてきていると言えるだろう。
第五航空群の精鋭と装備は、我が国における組織的防衛力をもって重要な島嶼周辺での任務を休むことなく遂行している。
その活動に感謝の念を抱くことは今に生きる日本人にとってとても自然な尊敬心の表れだとも思う。
さて。
ワールドカップを熱心に応援する他国のサポーター。
ピッチとスタンド一体となって国旗を振り国歌や連帯歌へ愛国心を高らかにのせ、会場から世界にアピールするあの熱気は、民族的な歴史や文化にも深い思いを共有しる国民性が表れている。
そういう光景をみると、ふと、果たして現在の日本国民の何割ぐらいの方が自分の国を外国の皆さんに誇らしく語れるだろうかと考えたりする。
愛郷と愛国の間には何か見えない壁がある。
しかしもし深く考えてみたとしたら壁なんか実はない、のかも知れない。
時には一つのことについて深く考えることもいいだろう。
復帰の歴史を知る人も知らない方も、興味があれば沖縄県の自衛隊の歩みに思いを寄せてみて欲しい。
そこから見えてくる今とこれからの日本はどんな姿を見せてくれるだろうか。








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